ここはスポーツ800に関わりのある話を書き込みました。
読んでから "?" か "!" を判断して下さい。
| スポーツ800の価格って? |
今回は、A氏の自己満足によるお話です。 読み終わって「だから何?」と思われる方もおられると思いますが、雑学の一つと思って読んで下さい。 発売当時のスポーツ800の価格は、オプション無しで約60万円であることは説明するまでもないことです。 が、しかし「これって当時では安いの?高いの?」って思った事はありません? 私しA氏は思いましたよ。 この値段って、今の軽乗用車の最も下のクラスの価格より低い位置に相当しますよね。 先に掲載した「渡米したスポーツ800」の項目に"1ドルが360円の時代だったからね。当時のスポーツ800の値段を当時のレートに換算すると約1700ドル弱だから"と自分で記載した箇所に自分でも引っかかっていて、当時の米国人とってスポーツ800って安いのか高いのかと疑問に感じたので調べてみることにしました。 数字だけを単純に見た場合、今の価値感ではかなり低い価格であるには違いないのですが、当時からの物価上昇率を考えれば単純に比較出来ないことは当然のことでしょう。 そうは思いません? 今日巷で売買されているスポーツ800の相場はどんなものなのかと言えば、実体は別として程度の良い中古車(しか無い)の場合、200万〜230万円辺りでは無いかと思います。 発売されていた当時と比較して5.5倍くらいの価格でしょうか。 この価格って、皆さんの給料の何ヶ月分でしょうか? 1年分?、2年分?場合によっては半年分かな? では、発売時における給料との比較は? と思ってA氏はちょいと調べてみようようと思い、現在最も重宝しているインターネットで色々とキーワードを入力して探してみました。 さんざん調べてみてだいたいの感じを掴めたのが、「東京都消費生活センター」のデータベース中にあった「一人当たりの国民所得」の中に1960年では米国の1/6、1965年では1/4にと5年間で「一人当たりの国民所得」少し米国に近付いたことが記載されておりました。 それまで漠然と日米の差が存在していたことくらいしかの認識しか無かったA氏に、日本と米国ってこんなにも違っていたんだと改めて効力の差が大きく開いていたことに感心はしたけれど、掲載されているグラフからは具体的な数字が読みとれないので改めて他を検索することにした。 色々な省庁のHPを廻って得たのが「文部科学省」。 そこのデータベースに記載されていた中に「平成12年度 我が国の文教施策」と言う資料がありました。 たぶん「教育白書」に記載された資料と思われます。 その中の「経済成長率と国民所得の推移」と言うグラフに平成7年度の3,037,000円、平成10年度では2,999,000円と具体的数字が記載されているのでここの資料を参考とすることに致しました。 そのうちの高い方の3,037,000円を近年の一人当たりの国民所得としてこの話しを続けることに致します。 この数字を使うと最近のスポーツ800の価格は平均年収の8ヶ月分くらいの価格と言うことになりますよね。 ついでに、現在のスズキのアルトやダイハツのミラの価格が概ね700,000円くらいなので、平均年収の3ヶ月分くらいの価格で今は(軽)自動車が蛙ることになります。 それではスポーツ800発売当時はどうだったのでしょう? 再び検索して出てきた結果に笑っちゃったのが、同じデータベース内にあった「我が国の教育水準 昭和45年度」の中の「教員の待遇」と言う項目です。 この中の表に「教員平均給与額と1人あたり国民所得に関する国際比較」と言うのがあり、ここには1964年と1968年における日本、米国、英国、西独四ヶ国との比較数字があったので、この中から「国民所得」の方を引用させて貰い、更に話しを続けることにします。 1964年(昭和39年度)当時の日本人の一人当たりの国民所得が240,191円(677ドル)で、対する米国それは974,520円(2632ドル)となり、1:4と言う圧倒的な比率となっていました。 そして、4年後の1968年(昭和43年度)では、日本人の一人当たりの国民所得が415,845円(1155ドル)に上昇、対する米国も上昇していて1,285,920円(3572ドル)となっておりましたが、比率では1:3と言う事になり、若干開きが縮まりました。 この時の急激な上昇率が後年言われる「高度成長期」のゆえんではないでしょうか。 A氏は東京オリンピックが開催された年の1964年度の数字を取って、以下にそれぞれの所得とスポーツ800の価格を比較してみることにしました。 車両価格595,000円:日本人所得240,191円≒2.5倍と言う数字が出ました。 つまり我々日本人が飲まず食わずで働いた得た収入の2年半分(30ヶ月分)に相当する金額が当時の日本人のスポーツ800に対する価格感で、それに対して当時の米国人の所得が974,520円≒0.6倍で、8ヶ月分の収入にで済んでしまう金額という米国人。 この様に当時の日米それぞれの人達がそれぞれの収入において、スポーツ800に対しては金額面での捉え方に大きな隔たりがあったとのではないかA氏は思います。 これはA氏の勝手な想像ですが、当時の中古のスポーツ800なら米兵の1年間のボーナス分+αで替えたかも知れません。 後年発売されたサニーが460,000円、カローラで495,000円では2人しか乗れない非実用的なスポーツ800を一般的な日本人にどちらが魅力的に映るのかと言えば、出てくる結果は当然の事と思います。 ちなみに、かの有名の日本を代表する名車に挙げられる2000GT(MF-10)はその当時の価格が2,380,000円と言うことでして、1968年度の国民所得415,845円と比較すると、その年の6年弱分の所得に相当する価格ということになります。 次ぎに、前述の日本人の所得の2.5倍をそのまま今の時代の「一人当たりの国民所得」に単純に当てはめてみました。 すると、高かった平成7年度の3037000円 x 2.5=7,592,500円と言う事になりました。 この価格に相当するスポーツカーって何がありましたっけ? 今のソアラやスカイラインGT-R(R34)のM-spec Nur、シボレーコルベットよりも高い金額の車になり、それより高いポルシェのボクスターですか? それともTVRのタスカンのベースグレードあたりかな? ロータスエクシージよりも高くて、ベンツCLKに値段が近いけれど他に何がありましたっけ? 更に当時人がカローラやサニーの価格に対して抱いた感覚は今で言うとセルシオとかシーマ辺りってところでしょうか? でも当時は今みたいなローンが普及していないし、あっても審査がめっぽう厳しいから一般の人が買いにくい時代だったことには変わりないと思います。 ついでに当時の所得との比較をしてみると。 240,191円:3037000円≒12.6倍となり、ドルレートに換算すると、677ドル(360円):23,361ドル(130円)となり、比率は34.5倍になりました。 凄い上昇率ですが、スポーツ800の価格は、先に記載したように当時と比べて5.5倍しか上昇していないので、割とリーズナブルな価格と言えますね。 まあ、車自体の性能における社会的地位が当時と比べて著しく違ったところに置かれているので単純に比較は出来ないと思います。 そこで先程の日本人一人当たりの所得3,037,000円と言う数字を使いまして、当時の米国人の立場に数字の上で置き換えてみました。 (3,037,000÷12)x8=2020,000円となり、丁度今のスポーツ800の中古車相場に近い価格にと言うになりました。 この価格に当てはまる現行の2ドアスポーツにはマツダのロードスターとセリカの下位モデルくらいしか当てはまりません。 しかし、雰囲気的に行くと、今のユーノス・ロードスターを見るような感覚で当時の米兵がスポーツ800を見ていたのかも知れないと想像するのはA氏だけでしょうか? そう言うワケで、私A氏の独りよがりな考えとはお思いでしょうが、スポーツ800に対してこういうものの見方もあるんだな、くらいに受け取っておいて頂けると調べてみた甲斐があります。 |
| 「渡米したスポーツ800」の話しは、「た」の項目に移動致しました。 |
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